「水にこだわった化粧水作りました!」とか、
「乾燥肌は水分が足りてないから化粧水をたっぷり使いましょう!」とか
夏が近づいているからか、化粧水推しのネットCMを最近よく見かけました。
若い頃、レア物の買い付けをしていた叔母が、
「最近の化粧品は進化して良くなっている。アルガンオイルと良い水だけの化粧水を使ってる」と言いました。
成分の働きの進化? 使い心地の進化?
進化するほど敏感肌は増え、肌は悲鳴をあげていると思います。
そのアルガンオイルと水を混ぜ合わせているものは何?という問題と、水にこだわっても意味がないという事です。
この記事では、乾燥肌と化粧水について書いてみようと思います。
肌の水分とは?

肌みずから作り出す水分は、上図の角質細胞の中と、その角質細胞同士を接着する細胞間脂質(上図ではセラミドと記載)の中にあります。
角質層(肌バリア)の中の水分と、細胞間脂質の中の油分と水分の配列構造の2重構造になっていて、油分と水分がしっかりくっついて緻密な構造を保っています。
肌にある水分の質は何かというと、さまざまな種類のアミノ酸やタンパク質の分子が結合していたり電解質の形で存在したりしています。
それは結合水(不凍水)と言われ、南極でも皮膚を出せるのは肌に存在する水分が、この凍らない不凍水だからなんです。
だからこそ肌を潤わすことができるし、肌の水分の蒸発も防げます。
ところが、化粧水はほぼ水で出来ていますが、化粧水の水は凍るただの水です。
海洋深層水だから良いとかじゃなく、いくら水にこだわってもただの水で意味がないんです。
凍る水は、肌のバリアを壊します。
乾燥肌と化粧水
実は、化粧水が1番バリアを壊します。
化粧水に配合された基材が化粧水の水を肌バリアに引き込み、前途した元々の肌の結合水の構造を壊すからです。
化粧水をコットン使いすると一時的に水分が肌にたくさん入るのでプルプルと肌が潤うのですが、一時的な潤いです。
肌に入った水分は、クリームなどでフタをしても(そもそもフタにならない)必ず蒸発し、肌に元々あった結合水も一緒に連れて蒸発します。
だから更に乾燥肌になります。
化粧水をつけて一時的にプルプルハリツヤ肌になっても、乾燥肌と引き換えになる。
その繰り返しで、もっと水分が欲しくなる肌に悪化していくんです。
ちなみに、肌にある成分をそのまま外から与えても、ただの一時的な保湿しかならないと実証されています。
最後に・・・
機内での乾燥止めなどに、化粧水を肌にスプレーするというのがありますが、あれは最悪です。
水系の化粧品は、肌につけたその時の感触や、一時的な透明感・プルプル感が気持ちいいので、つい使いたくなりますよね。
私も頭では理解できても、最後まで手放せなかったのは化粧水でした。
我ながら矛盾してるな〜と思いましたが、化粧水しなくても意外に大丈夫だったと分かって、あれだけ肌に叩き込んでいた化粧水って?と思っていた事を思いだしました〜
natura skin therapy