市場では日焼け止めコーナーが目立ってきましたね。
「日焼け止め、つけた方がいいですよね？」「何がオススメですか？」と、日焼け止めについてお尋ねいただくことが多いです。
この記事は、乾燥肌と日焼け止めについてのお話しです。
過剰な日焼け止め推奨
まず初めに、見ていただきたい写真があります。
この有名な写真、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか？
アメリカのトラック運転手が、28年間左ハンドル車を運転した結果、左側皮フが強い紫外線にさらされて、慢性の紫外線障害（光老化）を受けた写真です。
私がこの写真を見たのは、勤務していた化粧品会社の勉強会で、「怖い！日焼け止めと美白はした方がいいよね」と強く思わされました。
「光老化」という言葉が美白化粧品のCMでも出てきましたが、よく考えてみると、日本にいて毎日強い紫外線を浴び続けることってありますか？？
毎日、直射日光に何時間もさらされることは、ほとんど無いのではないでしょうか。
「紫外線は怖い」という刷り込みがあちこちで操作され、過剰な紫外線対策（日焼け止め）になってしまっていると思います。
乾燥肌は紫外線を肌の中に通しやすい
とはいえ、乾燥肌となると事情が違います。
もともと、肌は紫外線を跳ね返すことができる働きを持っていますが、乾燥肌は紫外線を通しやすいからです。
だからと言って日焼け止めを肌に塗ることは、オススメできません。
ですので、日焼け止め以外での対策を考えて欲しいのですが、まず日焼け止めについて記載します。
日焼け止めには、2種類のタイプがあり、
・肌によくないと言われる「紫外線吸収剤タイプ」
・肌にやさしいと言われる「紫外線散乱剤タイプ」
があります。
○ 紫外線を吸収する吸収剤タイプの日焼け止め
| メリット | デメリット |
| 強力な紫外線カット | 吸収剤が皮フに容易に吸収され解毒しにくい |
| 白浮きしない | UVと反応してフリーラジカル放出 |
| 発ガン性や環境ホルモンなどの毒性あり | |
| 放出されるはずの紫外線エネルギーが肌に残り、その熱で肌バリアが壊れ、肌水分が蒸発 |
○ 紫外線を跳ね返す散乱剤タイプの日焼け止め
| メリット | デメリット |
| 吸収剤のような毒性は少ない | ナノ化※されてない散乱剤タイプは白浮きする |
| ナノ化された散乱剤（酸化チタン・酸化亜鉛）がUVと反応し、活性酸素を発生＜バリアの破壊＞ |
※ ナノ化＝超微粒子
両者とも乾燥肌にとっては更にバリアを壊すものでしかありません。
日焼け止めをつけて日光に当たると、やけに肌が熱く感じる時ありません？
日焼け止め成分と紫外線が反応した時の症状です。
肌にやさしいと言われる散乱剤でもリスクがあります。
どうしても日焼け止めをつけたいなら、そのリスクを超えるメリットがあるときだけつければいいと思うんです。
例えば、強烈な紫外線が降り注ぐ場所に行く時だけとか・・・
そもそも日本の日常生活には、SPF30・50なんて必要なく。
SPF10あれば十分で、日焼けしそうな日でもSPF20あればホントは十分なんです。
実は、「SPF20以上は数値ほど効果に差が無い」ということが実証されています。
そもそもSPF値が信用できるかどうかの問題が前提にあり・・・(°_°)
日焼け止めをつけるよりも、日傘をさす、帽子をかぶるなど、物理的に肌を紫外線から守る事の方が、はるかに大事なのではないかと思います。
健康素肌は天然の日焼け止めクリームになる
日焼け止めはSPF10あればいいと言いましたが、健康な肌バリアはそれと匹敵するほどのUVカット効果を発揮します。
繰り返しになりますが、乾燥肌の1つ目の問題としては、紫外線の影響を跳ね返すことができない事です。
だからといって安易に日焼け止めをつけると、さらにバリアが壊れます。
肌の色によっては、少しの紫外線で肌が黒くなったと感じることがあるかもしれません。
乾燥肌2つ目の問題は、壊れたバリアによって、捨てる働きができなくなっていることです。
捨てる働きとは、新陳代謝のこと。
肌は、吸収器官ではなく、排泄器官です。
乾燥肌は、排泄する＝新陳代謝の働きが悪くなっています。
だから、メラニンなどを溜め込みやすい肌になっています。
だから美白化粧品！と思われるかもしれませんが、美白化粧品を使うほど結果的にシミをつくってしまいます。
肌に問題が無いなら、紫外線を浴びた時、傘（メラニン）をさして肌を守った後、自然な新陳代謝でメラニンを排出します。
メラニンによって一時的に肌が黒くなるだけで、シミにならずにメラニンを追い出すことができます。
でもバリアが壊れた乾燥肌は、それが出来にくいんですね。
紫外線を跳ね除ける！メラニンを捨て去る！
そんな戦える自前のバリアをつくった方が何かと便利&お得ですよ ♪
natura skin therapy
